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藤兵衛さんと狼のお話(東京都 東大和市)


今は多摩湖になってしまった石川の谷に、昔、藤兵衛さんという腕のよい木こりの親方が住んでいました。
ある朝、いつものように仕事場へいこうと笠松坂(狭山丘陵の中にあった)を登っていくと、大きな口をあいて苦しんでいる狼が見えました。
こわごわ近よってみると、のどに食べた肉の骨が刺さっているようでした。
「取ってやるから、よく見せてくれ。喰いつくではないぞ。」というと、狼は、うなずきました。
口に手を入れて骨を取ってやると、頭をひとつさげて森の中へ行ったそうです。
それからというもの、狼は、藤兵衛さんを朝晩送り迎えするようになりました。
藤兵衛さんは、狼が御嶽神社のお使いで、大口真神といわれていたので、自分を守ってくれた狼のためにお宮を造り、朝晩拝んだそうです。

モニュメント前、-東大和のよもやまばなしより-


そのお宮というのが・・・

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住吉神社のお隣にある・・・


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こちらです!!

大正初期に、この物語の舞台は水道用貯水池(多摩湖)となり、藤兵衛さんの子孫の方々もここ芋窪に移転することになったので、狼を祀ったお宮も御嶽神社として住吉神社と一緒に、こちらに移されたということです。

東京都東大和市芋窪町4丁目

そして、東大和市内の中北台公園には、この藤兵衛さんと狼をイメージして作られたモニュメントがありました!

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こちらが藤兵衛さん。


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こちらが狼さん


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藤兵衛さんを可愛い目で見つめる狼・・・


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狼の足跡がっ!


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後ろ


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正面


可愛らしいですね。
こんな素敵な物語が伝えられているなんて!
想像しただけでも感動しちゃいますね。
人間と狼のつながりっていうのは・・・面白いです。

ぐるぐる歩き回ってやっと見つけたんです・・・見ることができて良かった!


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子ども達が元気に遊びまわる大きな公園に、素敵な歴史を感じるモニュメント。いいですね。

中北台公園

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住吉神社で写真を撮っている際、またまたラッキーなことにこちらにいらっしゃったおじ様に話しかけていただき、お話を伺う事ができました。

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あれ?今日はお祭りなのかな??という雰囲気だったのですが、こちらの住吉神社のお祭りは既に終わっており、今日は豊鹿嶋神社のお祭りで、こちらの神社は御神酒所になっているということでした。


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綺麗ですね!


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そして、面白いお話も聞かせていただきました。
なんとこちらの住吉神社、本社の住吉神社に登録がされていないんですって。
そのおじ様も、珍しいことらしいよ~と。勉強になりました!ありがとうございました。

また多摩の辺りに行く機会がありましたら、もっと神社をまわりたいな~と思います!